意見交換式インタビュー企画《UP 7 TALKs》第1弾 - UP TOWN

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意見交換式インタビュー企画《UP 7 TALKs》第1弾

7 TALKs2021.12.01

意見交換式インタビュー企画《UP 7 TALKs》第1弾

意見交換式インタビュー企画《UP 7 TALKs》第1弾

7つのテーマを基に、エリアパートナーショップ様と

UP TOWN FURNITURE®ブランド担当者がトークしあう意見交換式インタビュー企画

《UP 7 TALKs》

その第一弾を飾るのは株式会社ブームス代表取締役 山崎 徹さん


意見交換式インタビュー企画《UP 7 TALKs》第一弾


ー 目次 ー

♯1 出会い 「地に足つけたブランディング」

吉田 2018年3月にシークレットゲート(2019年に閉店したブームスの系列店)で初めて山崎社長と出会ったのですが覚えてくれてますか?

山崎 ん〜いやー覚えてないけど、、笑
初対面での吉田くんの印象は、「営業マンでは無いのかな?」と思ったんだよね、いろいろ兼任してるのかな?って
東馬はそんな感じなのかな?って

吉田 最初は営業でしたが途中から商品企画になったんです、そのあともっと視野を広げなさいと、営業担当を付けてもらって、、
今では企画担当だけだったら、視点が狭まっていただろうなと感じています。

山崎 そう、自分が作りたいもの作っちゃうからね、会社に言われたもの作ってしまうから。

吉田 そうなんです、ブームスさんとの出会いで、直接やり取りさせてもらって、いろんなものが見えてきました。

山崎 うちは作りたいもの2パターンあって、多くは今目の前にいるお客様の要望を察して作っている商品で、ほんの少しだけお店のエゴと言うか特徴が出る商品とがあって、基本的には自分達が作りたいものより、お客様が自分達に望まれる商品をご用意することはずっと意識している。

吉田 2018年3月に出会った時に、今のエリアパートナーショップ制度のような構想、オーナーズクラブとか、そんな事を山崎社長にヒヤリングした時があったんです。
その時、山崎社長から、「色々やる前にもっと、在庫切らさないとか、いい商品作るとか、地に足ついたところからやりな」と言われてしまいました。

♯2 パートナー 「ムーブメントを起こす世界観」

吉田 それから4年間、その言葉をもとにやってきたんですよ、、
この4年間を山崎社長に見られてるなーって意識してやってきました。

山崎 ありがとうございます。

吉田 そこの信頼を得てからこのようなエリアパートナーショップ制度をやろうと思ってやってきました。

山崎 なるほど、、正直エリアパートナーショップ制度の参加に、現時点ではブームスにとってのメリットは無いんだけど、ブームスが次のステップへ行くハードルとして捉え、今回参加させて頂きました。

山崎 ビンテージ系インテリアってさぁ、いっときの流行りだったじゃん?「UPtown」は流行りに乗っていい感じのところを狙ってるのかなと思ったけど、正直その流行りが終わったら「UPtown」の成長は止まるんじゃないかと思ってたんだよね。でも、「UPtown」は流行りに乗っているだけじゃなくてそれを貫いて、微調整しながら波から落ちないように乗っていったのが感じられたんだよね。落ちると言うより、止まるんじゃないかと心配だった。でも勢いが止まらなかったなと。当時はバカ高く売られてたよね、ビンテージ系って、笑

売れてるものに乗っかるだけじゃなく、ちゃんと自分たちでムーブメントを起こせるブランド、世界観を作っていけるブランドになっているなと、ついこの間思えた。

吉田 ありがとうございます。

 

♯3 商品力 「今までとこれからのお客様に支持を得ること」

吉田 ビンテージからのステージアップとして、セラミックが今「UPtown」の特徴の一つになっているんですよね。これは、ビンテージばかりのラインナップの「UPtown」にセラミックを入れる事は、社内では考えられていなかった。私が思ったのは、きっと、ビンテージの中にも、セラミックは共存できて、機能性も求められる時が来るんだと感じていたからなんです。それで生まれたのがセラという商品で、ここ2年くらいで少しづつ結果が出始めているような気がしているんですよね。ブームスさんでも採用いただいている商品ですね。

山崎 ブームスは、今まで買ってくれたお客様がまた新たにブームスの家具を買ってくれた時、以前に購入してくれた家具達と調和できるかどうか?それが商品選びの時に意識する事なんだよね。

吉田 なるほど、、

山崎 まるっきり新しいモノの提案もしたいんだけど、ファンを大切にしたいし、ファンがまた買いに来てくれた時にガラッとテイストが変わっていたらお客様は残念がるじゃない?多分、一気にうちに来なくなると思うんだよね。今までのお客様を置いてけぼりにしない。だけど、古いままではダメ。新しければ良いのではない。そのバランスが難しいよね。そこをちゃんと見る事がお店として大事だと思うんだよね。

 

♯4 集客力 「今は〝共感〟の時代」

吉田 エリアパートナーショップをPRするにあたって、主にInstagramを活用しているんですね。今1000フォロワーが近づいてきた頃で、、そこで今後どう別のことに挑戦していこうかなと考えているんですが、ブームスさんはどんなふうに集客されているのかなと、その辺聞かせていただけないですか?

山崎 ブームスでは今、ホームページを全面改修しています。というのは、これからの時代〝共感〟がポイントだと思うんだよね。自分達は物を通じて暮らしを提供する企業なので「僕たちは、こういう生き方が素敵だと思う」「こういう素敵な未来を描きたい」ってところの発信力を高めたいと思ってる。そういう描く未来に共感をして貰うのが目的。それを伝えるのにはフォントや色使いのホームページのデザインだったり、言葉の選び方だったり、表現できる全てを使って伝えないといけないと思っている。これからもお店にはそれぞれ描く未来や思想が無いと生き残っていけないとも思うし、お客様の購買が「売れてる」じゃなくて「選ばれてる」そんなブームスになりたい。

♯5 演出力 「日々、勉強の積み重ね」

吉田 お店に入った時、すぐに思ったのは、店内のディスプレイだったり演出に感動しました。ものすごく計算されて作り込まれているんだろうなと、、、実際はどのように演出に力を注がれているのかお聞かせ願えますか?

山崎 俺、天才だから。直感だよね。笑

一同 笑

山崎 インテリアの組み合わせとか、直感で決めちゃう。笑

天才は冗談として・・・・店作りの責任者である高谷というスタッフに店作りは任せて彼が毎週考えてくれてるんだけど、彼はとても知識が深いんだよね。ファッションもそうだし、食器とか料理とか車とか趣味とか、凄く知識があって、、やっぱりそういう興味から生まれる日々の勉強があってのセンスだと思う。天才だって培われたバックボーン無しで人に選ばれるインテリア空間を生み出すことは出来ない思うよ。
彼も常々言ってるよ、自分は(トオルさんみたいに笑)天才じゃないから勉強しなきゃって。

♯6 差別化 「日本のインテリアを底上げする」

吉田 今「UPtown」では機能性をプラスしたビンテージっていうのと、もう一つは、甘くなりすぎないインテリアブランド。
それを考えているんですよね。

山崎 「UPtown」に関しては制限を決めてしまった方が良い気がする。例えば値段の上限を決めるとか。

吉田 やらない事を決める。

山崎 そうだね、それだね。

あとはやはり家具として品質を上げる事かな。それは日本の家具メーカーとしての誇りを持って行って欲しい。ブームスが流行の最先端をいち早く取り入れ、低価格でほど良い品質を常に意識しているのは、日本のインテリアの水準を底上げをしたいから。

吉田 底上げですね。よく山崎社長が使われる言葉ですね。

山崎 インテリア業界をリードなんてしないよ、底上げしたいんだよね。リードしてくれる立派な先輩たちがこの業界に沢山いらっしゃるからね。

♯7 挑戦 「正々堂々」

山崎 

創業時の話だけど、前の家具屋が廃業した時もう2度と家具屋やりたくないと思った。
けどある出会いがきっかけでお店をやらせてもらう機会を頂き、また家具屋をやることになった。
肩書きが嫌いだったから会社にして社長になるのも嫌だったんだよね。

最初から自分のお店という意識が弱かったから、いつかお返ししなきゃという想いが常にあった。
自分が預かったお店、いつか社会に返す店だからクリーンでなければいけないと思って続けて来た。

会社は社会のもの、自分の物じゃないからこそ常にクリーンで、ズルいことせず正々堂々とやっていきたい。

家具業界もまだまだ古い体質の商売の仕方というか、そういうのが多くて・・・先ずは自分のいる業界から、目先小手先のずる賢さが得をするような社会では無くて、正直に正々堂々やっている人が必ず報われるそういう社会にしたいと思って今は会社を続けています。必ずこの業界に爪痕を残すお店にしますよ。

 

~Editor memo~

ここ最近、九州から離れることがなく、久々の出張となった。出張先はブームス様含む、エリアパートナーショップ各店へ挨拶回りやヒヤリング、情報交換などだ。最初に訪れたのが本記事にもあるブームス様で私自身、初めてお伺いした。外観も店内のインテリアも、息を呑む素晴らしい空間を作り出されており、家具への愛が感じられた。トークセッションに協力いただいた山崎社長は、終始、「お客様のために」と口癖のように話されたいたのが印象的だった。その時点で一言一句聞き逃さまいと耳を傾けていたのを覚えている。 Editor ITARU

 

 


《UP 7 TALKs》credit


Guest

株式会社ブームス 代表取締役 山崎 徹

1968年    東京都墨田区生まれ
1978年    取手市に転居
1994年   山㟢家具店を5代目として引き継ぐ
2003年    株式会社BOOMSを立ち上げる

地域でのセミナー講演/産経新聞/毎日新聞など多数メディアで紹介される。


Host

UPtown Director MASASHI

UP TOWN FURNITURE® Director MASASHI

UP TOWN FURNITURE® 事業部のディレクター。ブランディング事業を推進。営業/商品企画/プロモーションを手がけており、マルチプレーヤーを目指す。仕掛けや行動経済学に興味あり。5時半から1時間の朝活をルーティンにしている。

 


Editor

Promotion ITARU

STRA design Promotion ITARU

パッケージデザイン・リノベーションデザイン等の経歴を持つ。現在は家具の魅力を引き出す空間デザインや演出・企画、Webデザインやコンテンツ作りなどを手掛けるプロモーションの現場で働いている。趣味はキャンプ。


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